日本人が失ってしまった魂を呼び戻す、日本人必読の哲理的随筆集
日本人が明治維新以来、疑いもしなかった「常識」は、本当の「常識」ではない。
長きに亘り、歪んだ「常識」を鵜呑みにし、「言挙げしなかった」日本国民は何度となく奈落の底に突き落とされた。
今や地球上のあらゆる自然は可逆的に暴れだし、欲望の資本主義はコントロール不能。
このような激変する世界に向き合うためには、歪んだ「歴史観」・「宗教観」を質さなければ、あなたの明日日の土台は定まらない。借り物の「生死観」では、この先を乗り切れない。
ならば、我々は視野を遙か遠くに拡げ、一万六千年前の縄文時代の精神をもとに、
近しい歴史を見直し、生ききるために「言挙げ」しなければならない。本書は、日常茶飯の「今」に、本来の面目を求め、日本人が失ってしまった魂を呼び戻す、日本人必読の哲理的随筆集。
筆者・春吉省吾がありふれた言葉で紡ぐ「生ききるための18章」からなる、哲理的随筆集です。
●はじめに〈「歴史観」と「宗教観」の見直しを〉 ●むすんでひらいて〈人間の本当の器とは〉 ●勝つにも芸を〈AIと人間の可能性〉 ●「守破離」と鮨職人〈技や芸の基本とは〉 ●凝れば正しさもまた……〈柔らかな発想こそが求められる 〉 ●死にとうない〈仙厓和尚の生への願い〉 ●人生は四つの「直し」〈問題解決のための道筋〉 ●なかいま〈今を生ききる大切さ〉 ●失って得られるもの〈言葉狩りと自主規制 〉 ●気とエントロピー〈生命力を高める方法〉 ●越えてみればもぐらの山よ〈成功も失敗も我が内にあり〉 ●神仏儒の混合〈日本人の行動原理と精神構造 〉 ●道教の影響力〈本当の神道は縄文の中にあり〉 ●儒教の宗教性と仏教〈本当の儒教を知らない日本人 〉 ●清貧か豊かさか〈貧しい民主主義か、豊かな御都合主義か〉 ●絶望の淵から「不二一体」へ〈空海の思想から我々が学ぶこと〉 ●時世のつみ(罪)ごと〈世界視野から戦争責任を考える〉 ●あとがきにかえて〈生死観などについて 〉