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秋の遠音(上・中・下) セット

商品説明
令和の今、幕末・明治の混沌の時代に生きた、主人公吉村春明の人生を通して、真の人倫とは何かと問う日本の「大河小説」遂に誕生!!

若年寄であった三池藩主立花種周(たねちか)が政争に巻き込まれ、突然蟄居の後、陸奥下手渡に移封となった。物語は文化3年(1806年)12月22日、旧三池藩の家臣団が、遠く三百七十里も離れた、筑後三池から、陸奥下手渡に到着したところから始まる。
やがて物語は主人公、吉村春明を軸に話が進む。嘉永4年(1951年)、下手渡藩三代藩主、立花種恭(たねゆき)の時に、旧知三池の半分を幕府から分領地として与えられた。遠く離れた地位で、股裂き状態の藩の運営であったが、春明は、三池の炭坑改革を成し遂げ、国元の下手渡の蚕種殖産に力を発揮する。
「秋の遠音」の主人公、吉村春明の行動を通して、幕末から明治初期の、複雑にして重層に絡み合う、幕末・明治の、裏の裏の歴史がダイナミックに描かれる。
勝者の都合によって塗り替えられた歴史でなく、歪曲された敗者への同情でもなく、冷徹な歴史の時代背景をその舞台に据え、下手渡移封から、主人公吉村春明がなくなる明治25年(1892年)までのおよそ90年、日本の叙情豊かな四季の移ろい、庶民の細々とした暮らしの一こま一こまが丁寧に描かれる。活き活きとした女性達の生き方も鮮やかである。

幕末に活動した、多くの人物がこの「大河小説」には登場するが、なかでも、春明と直接関わった、真木和泉、松本良順、坂本龍馬、知られざる天才、柳川藩家老立花壱岐などが、全く新しい切り口で描かれる。
主人公吉村春明の一生をじっくり辿ると、知らずに、心の襞が柔らかくなっていくことに気づくはずです。

「秋の遠音」を通して、「コロナ禍」囲碁に対処するため、自己を見つめ直し、新しい自己哲理」を作り上げる、よすがになる物語になる事を願っています。
本書「秋の遠音」をお読みになって、次の時代への思考の糧(カテ)にして頂きたいと思っています。ご期待に応えられる「大河小説」です。

【上巻】若年寄であった立花種周は、突然蟄居謹慎を申し渡された。陸奥下手渡に移封になった二代藩主の種温の時、天保の大飢饉を何とか凌ぐが、志半ばで斃れてしまう。三代藩主種恭の時、旧地三池の半分を、幕府から分領地として与えられた。悲劇をようやく乗り越えた家臣の吉村土肥助(春明)が、三池分領地に乗り込んだのは、嘉永4年(1851年)11月15日のことであった。松平定信、近藤重蔵、伊能忠敬などの歴史に名を残す人物も登場する。

その間、家老の屋山外記が、天保の大飢饉でどのような対処をしたか興味深い。幼くして江戸へ遊学した、主人公吉村土肥助の江戸での生活も活写される。大石新陰流・大石進師範との出会い、昌平黌の佐藤一斎先生との出会い、芸者巳之吉との出会いなどである。下手渡に戻った土肥助と、ヒロインの一人、葉月との出会いから様々な出来事が、下手渡の美しい風景とともに丹念に描かれています。

【中巻】吉村土肥助(春明)は三池の資産家塚本源吾と組み、炭坑の大改革を断行する。攘夷の嵐が吹きすさむなか、藩主種恭は若年寄に任命される。禁門の変の首謀者真木和泉の影響で、三池分領地もざわつくが、本国下手渡と370の里を行き来する春明は、福島町で井筒屋の番頭古河市兵衛と出会い、財政再興の光明を見いだす。再び京に戻った春明は、大久保一翁と面会のため大坂に立ち寄るが、偶然坂本龍馬と出会い、伏見寺田屋で一晩語り合う。

その間、塚本源吾との交流、土肥助の従僕、半蔵の大活躍、佐賀藩や長崎での見聞なと、土肥助の経済再生の手腕が、様々な障害を乗り越えて、ようやく開花していく。

【下巻】下手渡本藩の養蚕事業が軌道に乗り、春明は新関家の二女葉月と結ばれる。藩主種恭は幕閣の中枢として活躍するが、時勢は激変し、薩長軍は政府軍となった。下手渡番屋も焼き討ちに遭ってしまう。明治となり春明一家は東京で暮らすことになったが、廃藩置県、小野組の倒産、学習院創設に関わるなど、その暮らしは波乱にとんだ。しかし晩年になっても、春明は常に現場の第一線で、社会と向き合った。最晩年にも、盛岡尋常師範学校の教師兼書記として赴任するなど、春明の行動は、人の縁に繋がって留まることはなかった。

その間、葉月との新婚生活、明治初期の東京・横浜を舞台にした、英米人との交流など、変化に富んだ生活であったが、常に前向きに、家族を愛し、友を信じ、人生を悠悠と生ききった。
日本を支え、日本を作り上げてきた、日本人の本当の強さを、主人公吉村春明を通して再確認して頂けると思います。
読み進めると、知らずに、あなたの心の襞が柔らかくなっていくことに気づくでしょう。

真の人倫日用とは何かと、じっくりと読み込んで頂きたい、日本人のための「大河小説」です。
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